ゲリラ雨と異常気象

近頃、地球上のあちこちで異常気象ではないかという現象が起きています。
例えば、集中豪雨、干ばつ、台風の巨大化や竜巻の頻発、ハリケーンの増加が挙げられます。 それに古くからあるのは黄砂ですが、中国など東アジアの砂漠地域から強風により黄色い砂が舞い上がり、 中国国内のほか日本や朝鮮半島などの周辺諸国へ降下する現象を言います。

黄砂は農業や生活環境に被害を与えます。また、中国では微粒子が肺に入り込むのが 健康被害になるのではないかと指摘されているほか、雲の発生、降水などを通じ、気候にも影響を及ぼしています。 また、中国大陸で砂漠化が進行するに伴ってひどくなっているといわれているほか、化学物質が一緒に飛んでくることも 指摘されています。

場所を転じると、アフリカなどの干ばつが起きている地域もあります。干ばつによる日照りが続けば水不足になり、 農業用水の不足や家庭での生活水の不足という、命に直結する危機に直面することになります。
このような異常気象は、最近問題となっている地球温暖化と関連するのではないかと指摘されています。 日本でも、以前から集中豪雨はありました。

しかし、近年は夏場になると頻発する傾向にあり、ゲリラ雨という呼び名が定着しているような様相です。 ゲリラ雨は驚くほど短時間で河川の増水や土砂崩れ、家屋への浸水、道路の冠水などさまざまな被害を招き、 私たちの生活を混乱に陥れます。
世界各地でゲリラ雨のもたらす被害は大きく、家がまるごと流され、 屋根の上に乗って救出されるのを待つという光景がテレビのニュースで放映されることもあります。 また、異常気象には、竜巻やハリケーンもあります。

これらの発生メカニズムを簡単に言うと、発達した積乱雲の底から柱状に高速で回転する空気の渦ができることにより 発生するわけです。地面や水面のどちらでも発生します。何でも吹き飛ばしてしまうので、 都市部で発生すると被害も大きくなりがちです。

日本では年間平均12本程度の発生にとどまっていますが、世界では年間平均数百本発生するという国もあります。 アメリカの竜巻は巨大で、たまにテレビニュースで映像を見ることができます。
日本ではゲリラ雨の被害が相次いできていることから、ゲリラ雨の予報技術や防災への関心が高まっており、 気象庁は的確な予報に向けて研究しています。

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